存在証明

とは名ばかりの趣味のさくぶん。

首輪を外してくれ

時だけが淡々と過ぎて行くけれども、僕はまだあの場所で後ろを向いている

何も変わりやしない現実に嫌気を差しながら、

何も変わりやしない現実と向き合わなければならない

その準備が全くできず、今日も自己防衛に走る

あの日から約1ヶ月が経った

 

けれども少しずつ気持ちは変わる

僕は上手く立ち回れているだろうか

そんなわけないのに、過信して調子に乗っているのかな

君は僕をあの場所から絶対に離そうとしない

 

アイツを諦めたらまた告白して

アイツの家に行って話してきた

アイツを諦める事はやっぱりできない

アイツと飲んできて号泣してきた

アイツはやっぱり諦める

 

僕の気持ちが合うと君は突き放して

僕の気持ちが離れると君は抱き寄せる

僕の本当の想いが変わるはずなんてないのに

それを良いことにネームプレート付きの首輪は着けたまま

 

君の匂いが忘れられなかった

「私と同じ銘柄にしたんだね」

君の匂いを忘れることにした

「なんでその銘柄に変えたの?」

君の恋を嘘で着飾って応援した、友達として

 

やめてくれ

君はお酒が強い、大して酔っても無いはずだ

僕はお酒が弱い、正直気持ちを抑えれなくなりそうだ

その手に持ってるのは僕と同じ銘柄だろ

 

帰り道、告白する前と同じ距離感

少し酔ってるふりをして僕の腕を取る

 

アイツはやっぱり諦めると言った後の

「面白いことがしたい」

と僕の目を見て甘えてきた君は、

僕の首輪を外す気なんてないんだろ

 

格好着けなくていい

上手く立ち回ろうなんて思わなくていい

どうせ僕は君を待つことしかできないし

君もそれを望んでるんだろ

喜んで僕は時間を無駄にするよ