存在証明

とは名ばかりの趣味のさくぶん。

遅れていった俺

待ってくれていたお前

あれはいつだったか、みなとみらいの話

 

あれから何ヶ月経ったのか

幻のように消え去っていった日々を俺は取り戻せるはずもなく

お前は取り戻そうともせず

もしもあの時何も告げずにいたら

或いはもしもあの時何も聞かずにいたら

 

 

 

見慣れないお前の顔を久々に見た

ああ、こんな顔してたんだなって

そういえば、俺はこいつが好きだったんだなって

消え去っていった日々を思い出そうともせずに

お前との会話はせずに、あの場所との別れを告げた

 

そのはずだったのに

お前の横にいたはずだった男がお前から去ったらしい

ビールを啜りながらカウンターで泣きそうになってるお前に

あの頃の俺ならなんて声をかけただろうか

今の俺はお前に声をかける資格なんて無いし

今のお前は俺を求めるとも思えない

 

俺が決めた、俺が定めた、

お前の横にいるべきだったのは俺で

それは消え去っていった日々を取り戻さなくとも

隣にいるのは俺だって

それが運命だったんだって

そう伝えたい

 

多分、ずっと、俺はあいつの幻影を追い続けるんだと思う